第192塗「対処の方法」

第 192塗「対処の方法」

昨日の「塗っちゃダメ」の投稿。
ご存知ない方が結構いらっしゃったみたいですね。
低温化では塗装できないというお話でした。
どう対処したらいいのかとお話をいただきました。
まず、各塗料メーカーでは気温5℃以下での施工を原則的に禁止しているのかというと、塗料の機能を発揮できないからなんです。
簡単に言うと、「硬化不良」という現象を引き起こします。
塗料の艶が出なかったり、塗料同士の結合が不安定だったりなどがそうです。
だから、塗ったらダメなんです。
本来の性能の2割も発揮できないんじゃないかな。。。
と言うのが現場での肌実感になります。
10年程度もつ塗料も、2,3年もてばいい方なんじゃないかな。
そのくらい脆弱な塗膜になってしまいます。
現在施工している現場近くの住宅も
年明けに1週間程度で終わったところがあるんですけど
低温による艶引け。つまりボヤッとした仕上がりになっていました。
お客さんの要望なら問題ないと思います。
が、そうでなければ5年以内に再塗装が必要になる案件でしょう。

それです低温時に塗装したものは、どう復旧すれば良いかというと、塗り直し。。。ではダメなんですよね。
そもそもの塗料が硬化不良なので、浸透型のプライマーで下地自体を再結合させなければなりません。その後に色の塗装。
という形が考えられます。
ですが、そのような手間をかけるところってないと思います。
そもそも、気象情報で最強寒波って言ってる中、施工する業者がそこまですることはおそらくないでしょう。
無理な時は無理しても何もいいことありません。
当たり前のことができない。
現場の声を無視した施工は必ずお客さんに不利益をもたらします。

全国にきちんとした職人さんはたくさんいらっしゃいます。
そのような職人さんに巡り合えたら良いと思います。